幻 純米大吟醸生原酒(黒箱) 中尾酒造
だが、個人的にイチオシなのが、竹原にある
中尾酒造の銘酒『幻』である。
グレードごとに色分けがされていて、
純米吟醸の幻は無色 1.5k(4号瓶価格)
大吟醸『幻』の白箱 2k強
純米大吟醸『幻』の赤箱 4k強
そして純米大吟醸生原酒『幻』の黒箱 7k と、
値段が上がるにつれて高級感も伴ってくる。
以前、白箱を初めて口にした時には、前述の獺祭を
初めて口にした時と同じくらいの衝撃を覚えた。
まず、開栓するとまもなく、リンゴの香りに
近い吟醸香がふくよかに香ってくる。
りんご酵母を使っているので、本当にリンゴの
ような香りを楽しむことができる。
味わいも、まるでりんごジュースを飲んだかと
勘違いするほどの甘みで、後味も濃厚。
飲む者を笑顔にさせる、魅力たっぷりの酒だ。
あれから数年、昨年の父の誕生日に祝い酒として
買ったのが今回の黒箱。中尾酒造の最高級酒だ。
行きつけの酒屋でお値打ち価格だったので思い切って
購入し、2人で飲んでみることにした。
(店で撮ったもの。サイドに赤と白が少し見える)
飲んでみて、やはり幻にハズレはないと再確認した。
最高級の名の通り、幻の良さが全てこもった一品。
だが、白箱や赤箱も、比較して全く引けを取らない。
言い換えれば、「7k出して黒箱を飲まなくても、
2kそこらで白箱を飲めば十分幸せになれる」
と言う結論にたどり着いた。
私は友達に広島の酒を紹介してと言われたら、
この幻の白箱をいつも教えている。
獺祭系統の甘口で大衆受けする酒としては、
非常にコスパに優れた1本と言える。
今回は黒箱を飲んで、本当にいい経験になった。